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タイピングを頑張ろう!!
タイピングはコピー力に直結する
From 工藤謙治
To 特にコピーライター
昔勉強したことですが、「バックスペースを押してはいけない」と
アメリカの有名コピーライターの教材にあったのを思い出しました。
コピーライターはコピー(主に文章)を書く際に
バックスペースを押すと良いコピーが書けないということです。
理屈は簡単で、
「コピーライティングはライティング(書くこと)と同時シンキング(考える)を行っているから」
です。
クリエイティブ(創造的な)シンキング(考えること)を、
ライティング(文字に起こす・書くこと)で邪魔してはいけないからです。
日本人であれば、子供の頃から
鉛筆やペンで文章を書くことを徹底的にトレーニングされており、
違和感なく、誤字も少なく文章を書き続けることができます。
頭の中の思考を言語化し手を使ってペンで書くことは、
文章として表現する際のライティングストレスがとても小さくて済みます。
頭の中でいちいち「あ」ってどうやって書くっけ?
「かんがえる」って漢字はどうやって書くっけ?
「か」はこういう書き順で、「ん」はこう書いて・・・
と思考することなく直接思いついたまま紙に表現することができます。
しかし、PCのタイピングは違いますよね。
「あ」 は 「a」 で
「かんがえる」は「k a n n g a e r u」と一文字一文字タイピングして、
※ここのタイピングが「か」→ 「ka」 「ん」→「nn」 ・・・ とアルファベットキーボードタイプします。
そこから日本語で間違っていないか(タイプミスしていないか)確認し、
その後に変換し「k a n n g a e r u」→「かんがえる」→「かんがえる・カンガエル・考える」などという選択肢から
という漢字・表現が合っているか確認し、エンターキーを押してはじめて「考える」という文字がパソコン上に記載されます。
つまり、表現するまでの思考プロセス、表現プロセス、そして確認事項が手で書くよりも多いのです。
さらに、日本語の難しいところが
漢字変換が思うように出ないこともあり、
違う漢字で間違ってエンターを押してしまうと、
一度バックスペースで消してからまた入力しないといけません。
また、PCの入力は大人になってから習得するもので、
個人のレベルは本当にマチマチです。
手やペンを使って文章を表現することとなんら変わらずにタイピングできる人もいますが、
多くはそのレベルに至っていません。
タイプが遅い、タイプミス、タイピングからの漢字変換を失敗しやすいのです。
キーボートを見ながらタイピングしているなんて
コピーライティングと表現プロセスを考えたら『論外』です。
キーボードを見てキーを探しているときに完全に思考が止まっているからです。
僕もまだまだ人のことを言えませんが、
入力の際に入力したい文章をうまく入力できず違うキーをタイプしてしまったり、
ほんの一瞬ですけどキーどこだっけ、と考えてしまうことがあります。
コピーライターは考えてみてください。
コピーライティングは売れる文章、価値を伝える文章を
クリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)によって表現することです。
クリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)がとても重要な行為です。
クリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)がコピーライターの実力とも言えます。
PCを使って表現する際に、
『バックスペース』を押して文章を消して修正したり
『タイプミス』を連発したり
『漢字への変換』で考えたり失敗したりしている瞬間に
クリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)が止まっているのです。
手を使って文字を書く際はクリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)→文字化・文章化する ことにストレスはほぼありません。
PCを使って書くとクリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)が
バックスペース、タイピングの遅さ、タイプミス、変換への意識でストレスだらけなのです。
僕も昔コピーライティングを現場でやっていたのでよく気持ちはわかりますが、
PCでコピーを3時間くらい書いていると廃人のごとく疲れ果ててしまうのは、
この『クリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)』と
『ライティング(文字に起こす・書く)』の間にタイピング・変換があり、
脳が疲れてしまうのが原因の1つではないかと考えています。
よーく考えると、一つの文章を書くのに、どれだけバックスペースを押していますか?
漢字変換をどれくらいミスっていますか?
タイプミス(隣のキーを押した、キーを押せてなかった、表現したい文字と違うアルファベットをタイプしていたなど)が結構ありませんか?
その間、コピーライターの実力であるクリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)が止まっていますよね。
そして、また文章を書き始める。
そしてまた 変換を失敗する、タイプミスする、
バックスペースを押してクリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)が止まる。そしてまた書き始める。
脳はものすごいストレスを感じているのです。
実は、PCでコピーライティングを行う作業は、ペンで表現することとでは脳の構造上、プロセスも違えば、手間(工数)も違えば、
思考の断続性・継続性もまったく違うのです。
PCでの表現は手とペンによる表現にはない、余計なストレスがたくさんあるのです。
だ・か・ら、コピーライターは特にタイピングを鬼のように練習しないといけないのです。
ペンで文章をスラスラと書くがごとく、
ライティングの際にかかる脳ストレス・手間ストレスも減らせるようにしなければなりません。
完全ブラインドタッチはもちろん、スピード、ミスタイプの少なさ、漢字変換の際の変換ミス(辞書登録などをフル活用)が基本中の基本なんです。
コピーのテクニックの前にまずタイピングの練習です。
タイピングが下手くそ、血肉になっていない状態で長文セールスレターを作っても、ストレスが計り知れないのです。
ほぼタイピングをミスらず、何も考えず、頭の中に思い浮かんだクリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)を
よどみなくPC上に正確に表現することが、実はコピーライターの疲労を軽減させ、スピードをあげ、
よりよいコピーライティングを作り上げるのです。
なので、ほんとーにほんとーに若いうちにタイピングはしっかり練習して、
手書きの文章よりも早く正確に
漢字変換もミスせず表現できるようになるまで訓練するべきなのです。
僕もタイピングは中の上くらいで人のこと言えませんが、
今でも休みの日などは「寿司打」「皿打」などのタイピングソフトを使って練習したり、
正確にタイプできるようにキーの位置、指の位置を確認しています。
冒頭の『バックスペースを押すな!』というコピーライターは
このクリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)の中断があるから
バックスペースを押すなと指導しているようです。
誤字の修正は最後にまとめて行えば良い。
コピーライティング中はクリエイティブ(創造的な)シンキング(考える)を優先する。
ましてやこれを言っているのはアルファベットで英語を入力しているアメリカのコピーライターです。
日本語の場合は「アルファベット → 日本語かな入力 → ひらがな → 漢字・カタカナ → 確認」 という、
英語でタイプしている人からすると考えられないくらいの手間がかかっています。
その質を妨げるライティングストレスを減らすには、
タイピングの練習を徹底することです。
正確に早く自分の考えた文章をバックスペースなしで表現し、
脳のストレスを最小化することです。
日本語のPC入力の現状をみるとアメリカ人の何倍もタイピングをスラスラスラスラと行えるようにしておかないと、
コピーのクオリティだけじゃなく、PCを使った作業すべてのクオリティ、はたまた自分の成長へも影響を大きく与えます。
タイピングはただのタイピングだと思うな!
タイピングはPCで作業する人にとっては能力の一部だ。
ぜひ、タイピングの価値を考え直してください。
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