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自分に正直に生きる
To: 就活中の学生、転職希望者、既存社員さんへ
From: 工藤謙治
今日は働く目的の建前と本音を考えることを手短にお伝えします。
労働適正人口95%の人は、何かの仕事に就いていると思います。
日々の生活のためだけに働いている人もいれば、
将来のためにスキルやキャリアを積むため、今頑張っている人もいる。
平日働いたお金で、週末お酒をがぶ飲みするのが目的で働いている人もいる。
働く理由はほんとうに人ぞれぞれ、誰ひとりとして同じではないと思います。
中には何も目的なく働いている人もいます。
ただただ生きるために働いている人も一定数います。
先に伝えさせていただきますが、どれが正解でどれが不正解ではないです。
否定もしません。
大事なことは、
本音の本音で何のために働くかを
自分の中で“明確”にしておくことです。
建前ではなく本音です。
この本音の目的は人に言う必要はありません。
とにかく自分の本音を明確にしておくことが重要です。
実はこの本音を明確にして働くことが、日々のモチベーションに代わり、
生産性に変わり、成長に変わり、
結果(給与・待遇・状況)につながっていくのです。
大事なのは、自分が日々何のために働くのか明確にして、
毎日仕事についているかということ。
ある人は子供・家族を食べさせるために頑張っている。
ある人は海外旅行にいくため、趣味、余暇の時間にお金を使うために頑張っている。
ある人は将来的に経済的なリタイアを目的に頑張っている。
目的は人それぞれ、どんな小さな目的でも、
人に言えないことでもないよりはあったほうがいい。
そこを膨らませて自分に問うてほしい。
そしてこのためだったら頑張れるという強い目的を探してほしい。
なんでもいいのでまずは自分のために頑張って欲しい。
それが結果成長につながり、昇給、昇格、お客様への貢献につながり、
会社の利益も上がっていくのです。
会社としても、社員さんひとりひとりにもっと頑張ってもらうためには
働くスタッフさんの働く理由・目的を把握し応援していくことで、
長期的には売上が上がっていくと思います。
僕の会社は離職率が極端に低い、多分4%くらいじゃないだろうか。
急成長ベンチャーではあり得ない数字だと思う。
整体院、鍼灸院の店舗も経営しているが昨年は離職は0で、
誰も辞めずにひとりひとりが本音の目標に向かって前向きに働いています。
一般的な会社から見たら異常な数字です。
決して以上に給料が高いわけでも、福利厚生が日本一いいわけでもありません。
ほどほどそれなりです。
でもひとりひとりがいきいきとモチベーション高く、
自分のために、結果として会社のために前向きに働いています。
その秘訣の1つが各代表、マネジャー、
働くひとりひとりの建前の目標ではなく、本音まで理解しようとしているからです。
将来どうなりたいのか、仕事をどのように捉えているのか、
個人ではどんなヴィジョンを描いているのか、などなど。
入社の段階でしっかり確認しています。
個人のヴィジョン、欲をしっかり確認するのです。
そして個人のヴィジョンと、会社のヴィジョンのシナジーポイントを確認し、
会社で成果を出すことが、個人のヴィジョンの実現に近づいていく
という共通認識をもってもらうようなマネジメントを行っています。
重大な事実、
<基本的に人間はDNAに逆らうことはできず、自分が一番大事であり、
自分の欲求を満たすために生きているということ>
端的にいうならば、みんな自分が一番大事で自分勝手であるということ。
そして人はみな自分のDNAが定めた『欲』を満たすために生きているということ。
本音の本音、DNAレベルではそうなっています。
事実であり原則です。まずここを受け止める必要があります。
だからこそ会社のヴィジョンを無理やり押し当てるのではなく、
個人のヴィジョンや、思想、欲を確認して
その実現のために会社のヴィジョンを重ねていくことが重要です。
マズローの5段階という言葉を聞いたことがるだろうか。
▽第1段階 生理的欲求
生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たいなど)
性欲もここに所属します。
▽第2段階 安全欲求
「生理的欲求」「安全欲求」には、
安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求
▽第3欲求 社会的欲求
「安全欲求」を充たすこと「社会的欲求」
(集団に属したり、仲間が欲しくなったり)を求めます
▽第4欲求 尊厳欲求
そして次に「尊厳欲求」
(他者から認められたい、尊敬されたい)という欲求が芽生えます。
▽第5欲求 自己実現欲求
最後に「自己実現欲求」
(自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど)の欲求が生まれます。
出典:マズローの欲求5段階説|モチベーション向上の法則
<アブハム・マズロー>
アメリカの心理学者
1908年4月1日ー1970年6月8日
人間の自己実現を研究対象とする「人間性心理学」の最も重要な生みの親とされている。
欲求の5段階説(欲求のピラミッド)を主張したことで知られる。
大事なことは、上から順番に満たしていくということです。
逆を言うならば満たされていないと(個人差は当然ありますが)、
次になかなか進めないということ。
マズローの5段階欲求を考えると、建前の欲は第4、第5の欲求に分類されます。
本音は欲は第1~3欲求に分類することが多いです。
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女性だったら・・・
もっと休んで旅行行きたい いい男性にモテたい
かわいい洋服を買いたい 結婚したい 貯金して将来楽したい
男性だったら・・・
高級腕時計ほしい 車欲しい 女性にモテたい 尊敬されたい
良い家に住みたい お金を儲けて○○したい □□を見返してやりたい
======
なんでもいいのですが、本音は結構どろどろしています。
人にはいえないようなものも多いことでしょう。それでもいいのです。
残念ながら多くの人は自分の本音に向き合っていません。
結果、本音で欲しいものが不明確になり、曖昧になり、
思考や行動がそこにピッタリ合わずにモチベーションも上がらず、成果も上がらないという状態です。
だから、日々のモチベーションを上げ、生産性を上げ、成長し、
結果(給与・待遇・状況)を作っていくためには、
本音を明確にし、そのために自分の思考・行動を最適化する必要があります。
自分の本音のためだったら人は頑張ります。
でも建前の目的だといまいち頑張りません。これ事実です。
本音に向かって真剣に頑張ってもらいましょう。
本当の自分らしく、毎日を生産的に私生活・仕事をこなすためには、
1,自分の本音を正直に考える
(お金がほしい、モテたい、遊びたい、欲しいものがある、、なんでもいいです)
2,頑張ったらその結果が手にはいるヴィジョンのある仕事、行動を取る
3,毎日本音に対して生産性高く、努力する
(自分がやりたい本音なのでやる気が違います)
4,マズローの欲求充足ピラミッドをあげていき、
建前の目的はいよいよ本音に変わってきます。
5,より高次元の欲にチャレンジしてよりよい人生を送っていく
これがモチベーションの1つの答えであり、僕の会社が大切にしていることです。
本音の本音はなかなか人には言えませんが、なるべく汲み取り、
そこを実現するために一緒にこの会社を通しての目標設定を行っています。
だから働く側も、
働くこと = 自分の本音の目的のため(建前でもOK)
このような考え方だから結果辞めないし、
自分ごとに頑張っているスタッフさんが多いのです。
うちの新卒たちはマインド系の新卒外部研修に活かせるのですが、
そこで5年後どうなっていたいですか、という目標や理想の自分を考える時間があります。
昨年、僕は研修会場の後ろで見ていて、
「会社のためとか社会のためとした漠然とした目標はいらない、
誰にも見せなくていいから本音で書け、自分勝手でいいんだ」
「モテたいでも車ほしいでも、年収いくらでもいい、
まだ君たちは社会に出たばかりだ、偉そうなことは書かなくていい。」
と伝えました。
結局、結局人間はDNAに従って
良い意味でも悪い意味でも自分勝手に構築されています。
だったら素直に自分の本音の欲・目的を考え、明確にし、
毎日毎日そこを目指して行けばいいと思う。
最初は自分勝手な目的・欲でいいのです。
マズローの5段階欲求は1つづつしか登れないのです。
実際、マーケティング業界で有名な神田昌典さんの書籍で
「非常識な成功法則」という本があります。
おすすめの書籍なので是非読んでみてください。
僕はこの本にかかれているものが真理なのだといつも思うのですが、
多くの成功者はスタートアップ時点ではお金がほしい、貧乏はいやだ、
いじめられた反骨心、モテたい、などなどあまりキレイなものではないそうです。
利己的な欲のために頑張った人が多いそうです。
会社が大きくなる過程で、
組織構築や、対外的な問題で真っ当な理念を構築していたりします。
『人は自分のために一番頑張れる』
『だから、一番頑張れることを真剣にとらえて自分のために頑張ろう』
そして、会社としてもそれを応援できるように
仕事内容やヴィジョンを一緒に考え、目標設定していく必要があると考えています。
ここをきれいな建前で塗り固めることなく、誰にも言わなくてもいいので
自分の本音、やりたいこと、実現したい未来を真剣に考えてみてください。
その先に選んだ仕事なら一生懸命がんばりきれると思いますよ。
人の本音は育った環境や思想によってかなり異なるので、
最初から他人のため、社会のため仕事が好きで好きで仕方ないという人も一定数います。
それも結局は自分の何かしらの欲を満たそうとしているのです。
是非、自分の『欲』と働く『目的』真剣に向き合ってみてください。
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